おだやかで平凡なまいにちを
過ごしていたある日。
私は、家の本棚から昔の自分が
書いたノートブックを見つけました。
ぺらぺらとめくると、
そこにはすっかり忘れていた
懐かしい景色が…。

「もう一度、
この世界に
行ってみたい!」

そうして、
私はわくわくしたあの世界へ、
足を踏み入れることにしたのです。

表紙にはこう書いてありました。

【ココイロ不思議ワールドへようこそ】

ココイロ不思議ワールドへようこそ

パーティーの始まりです

今日は、ココイロ不思議ワールドで
盛大なパーティが開かれます。

大きなオムライスに種類豊富な
スパゲティ、ふわふわスイーツに
ビール…

みんながとっておきの料理を
持ち寄って、わいわい楽しい
時間の始まりです。

バブリン

スパゲティマウンテン

スパゲティマウンテン

迷い込んだのは、おいしそうなスパゲティが生い茂る山。
びっくりして立ちすくんでいると、不思議な生き物に声をかけられました。
「こんにちは、できたてを用意してずっと待っていたよ」 私は驚いて「ずっと?」と尋ねました。
「そうだよ。君は昔から、このスパゲティを食べてみたいって言っていたから」
よく見ると、それは私が大好きだった物語に出てくる、あのメニューだったのです。

続きを読む

ビッグオムライスマウンテン

ビッグオムライスマウンテン

巨大なオムライスの山のふもとに出ました。
あまりの大きさに立ちすくんでいると、不思議な生き物が言いました。
「好きな場所をかじってごらん。きのこ、チーズ、ハンバーグ…君の好きな味を楽しめるよ」
そう言われて、おそるおそる“ぱくっ”とひとくちほおばってみました。
「そうか…私はこれが好きだったんだ」
 久しぶりに食べる味は、なんだか懐かしくてじんわり心を満たしました。

続きを読む

ビールフォール

ビールフォール

黄色いしゅわしゅわした液体がはじける滝に出ました。
不思議な生き物が笑ったり、話したりして楽しそうです。
「ここにおいでよ、一緒に乾杯しよう!」
そう言って、その滝からすくった液体を手渡してくれました。
「かんぱーい!」
みんなで一緒に座っておしゃべりしていると、楽しくて時間を忘れてしまうほどです。

続きを読む

スイーツキャッスル

スイーツキャッスル

甘いにおいをたどっていくと、カラフルでキラキラした大きなお城を見つけました。
よく見ると、足元はふわふわのクリーム。それは巨大なパフェだったのです。
「一緒にあまいスイーツを食べようよ」
かわいい生き物が声をかけてくれたので、キラキラした果物やふわふわのクリームを食べました。
「こんなにゆったりした気持ちになるのは久しぶり」
そう思いながら、私は自分がどんどんほぐれていくのを感じていました。

続きを読む

わいわい楽しいパーティの途中で、
「あれも食べたいね」「こんなメニュー
があったらいいのにな!」
そんな言葉がどこからともなく
聞こえてきました。

すると、あら不思議!
むくむくと新しい土地が
盛り上がっていくではありませんか!
「よーし、また新しい美味しさを
作り出そう!」

みんなの願いを叶えるために、
ココイロ不思議ワールドは
これからもどんどん広がります。

バブリン
ページトップへ戻る